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「初めてのアンティーク」シリーズ、第4回目は「スモールテーブル」です。
小振りなテーブルにはたくさんの種類があります。小さなテーブルは取り入れやすく、アイディア次第で様々な使い方で楽しめる点も良いところ。アンティークならではのデザインや質感など、こだわりのポイントにマッチした特別なテーブルをぜひインテリアに取り入れてみてください。
「初めてのアンティーク」シリーズ前3回はこちらからお読みいただけます。
第1回《初めてのアンティーク-入門編-》
第2回《初めてのアンティーク-ドローリーフテーブル&ゲートレッグテーブル編-》
第3回《初めてのアンティーク-本棚編-》
-目次-
1:アンティークスモールテーブルの種類と魅力
2:アンティークスモールテーブルの魅力的な意匠
3:アンティークスモールテーブルコーディネート
4:アンティークスモールテーブルのお手入れ方法
長い年月を経た深みのある木部の風合いや質感の良さは、現代家具とは異なるアンティーク家具の魅力です。
細部の装飾は家具職人の手によって一つ一つ、時間を掛けて丁寧に施され、その魅力は日常にゆとりと豊かさを与えてくれることでしょう。
アンティークで「スモールテーブル」に分類されるアイテムは種類豊富、それぞれに魅力がたくさんあります。用途やお好みのデザインなどでお気に入りの一点をお選びください。
《OCCASIONAL TABLE》
スモールテーブルの中でも一番基本のタイプは、その名の通り様々な用途に適したオケージョナルテーブル。SHERATON(※1)のTHE CABINET DICTIONARYにそのイラストとオケージョナルテーブルという用語が認められています。
リビングの一角に、玄関や電話台に、ベッドサイドなどなど、どこにでも使える便利なテーブルです。
シンプルなものだからこそ細部のデザインにこだわりを持ちたいもの。オーク材のツイストレッグをみても、そのツイストの太さや流れの具合が異なります。ぜひお好みの雰囲気でこだわりのポイントを探してみてください。
※1:SHERATON=Thomas Sheraton(1751〜1806年)
《GATE-LEG TABLE》
3枚の天板が蝶番でつながり、収納時には両脇の天板は下がった状態で、使用時には左右2枚の天板を持ち上げて補助の脚を開き支える構造です。片面のみを持ち上げたり、両面とも持ち上げたり、その時々に適したサイズでお使いいただけます。
補助の脚が門(ゲート)のように開閉して出てくる点が名前の由来ですが、よく考えられた構造です。
アンティークらしいデザインで人気の高いゲートレッグテーブル。写真のようにバーリーシュガーツイストレッグは定番のデザインで、飽きが来ずに長くお楽しみいただけます。
補助テーブルとして、一台あると便利にお使い頂け、お勧めのアイテムです。
《COFFEE TABLE》
ソファー前に丁度良い低めのテーブル。ローテーブル、センターテーブルとも呼ばれていますが、ヨーロッパでは主に「コーヒーテーブル」と呼んでいます。
円形、長方形や引き出しが備えられているもの、伸長式の補助テーブル付きのもの等、サイズやデザインも豊富です。
《WINE TABLE》
ワインを楽しむのに丁度良い小さなテーブルです。ワインボトルとグラスを置くのにピッタリのサイズ感。一人掛けの椅子やソファ横に置くだけで雰囲気良くまとまります。
写真の様なTripod(トライポッド)という1本の支柱から3つの脚が出ているデザインが多くみられ、天板縁はPie Crustと呼ばれるパイの縁のように波打った形状のもの、花や貝などのインレイ細工が施されているもの、天板縁にギャラリーが付いているものなど、小さいながらも美しいテーブルが多くあります。
また、ティーカップや文庫本を置いたり、花やグリーンを飾ったり、どこにでも持ち運びが出来る手軽さも魅力的で、初めてアンティークを購入される方にも取り入れやすくアクセントとなるひと品です。
《NEST OF TABLES》
3〜4組の入子式のテーブルセット。使わない時は3組とも重ねてコンパクトに、使う時には引き出してセッティングを。ソファ横や一人掛けの椅子の横に、来客時のサイドテーブルに、使い勝手が良く人気のアイテムです。
19世紀に広く普及し、3組のものはTRIO TABLES、4組のものはQUARTETTO TABLESと言われていました。
マホガニーやウォールナット材はエレガントで曲線的なデザインのものが多く、一方でオーク材は素材の風合いを生かした温かみのあるデザインや重厚感のあるものが多くあります。
また、天板が木のものとガラストップのものがあり、特にガラストップは塗装面を気にせずにお使い頂けますので、アンティークが初めての方にもお勧めです。
《CONSOLE TABLE》
壁付けの小振りなテーブル。18世紀初頭にフランスより紹介され、天板に大理石を使用したり、装飾がふんだんに施されたりと豪華なデザインのものも多く作られました。玄関ホールなどの人目がつく場所に置かれた為、デザインを合わせた壁付の鏡などと組み合わせて使用される事も多かった様です。
ハーフムーン型のデザインは壁面への収まりが良く、スペースを有効に活用できます。玄関周りはもちろん、リビングや廊下に配置すればインテリアの素敵なアクセントに。
《SEWING BOX》
その名の通りお裁縫や編み物の道具を収納する為に作られたソーイングボックス。収納付きのテーブルで、収納部は使い勝手良く仕切られていたり、引き出し式だったりとまちまちですが、大半は小振りで愛らしいデザインが特徴です。一見シンプルなように見えても、内部には生地が貼られていたりと、使う度に楽しくなるようなデザイン。アンティーク家具の中でも人気のアイテムです。
ジェオグラフィカでは、内部の生地は交換していますので、安心して長くお使い頂けます。
《SIDE TABLE》
ソファや椅子、ベッドなどのサイドに置くコンパクトなテーブル。小さめなサイズですので、好きな場所への移動も手軽です。
またベッドサイド等で使用されていたものは引き出し付きで機能的だったりと使い勝手が良いデザインも多く見られます。
シンプルな構造だからこそ、細部のデザインにこだわりたいもの。一点ものならではのアンティークらしさが溢れるデザインがたくさんあります。
インテリアの雰囲気やお好みに併せて、お選びください。
《COORDINATE 1》
ティータイムをより豊かに演出するティーテーブルにエレガントなバルーンバックチェアーを併せてクラシカルな空間に。
《COORDINATE 2》
3つのテーブルが1台になったネストオブテーブルズ。小さなテーブルはパーソナルテーブルとして、大きなテーブルはコーヒーテーブルとして。ソファー周りを使い勝手良くスマートに彩るアイテムです。3台バラバラに花台やベッドサイドテーブルとしてお使い頂くこともでき、日本の住宅事情にあったとても優秀なアイテム。
*掲載のソファーは非売品です。
《COORDINATE 3》
ソファー前にちょうど良いコーヒーテーブル。写真のようにガラストップのものは塗装のことを気にせずにお使い頂けるのでアンティーク初心者にもお勧めです。
《COORDINATE 4》
玄関前やリビングの壁面に置いて飾り棚としてお使い頂けるコンソールテーブル。半円形のデザインは壁面への収まりが良く、圧迫感が軽減されて空間を広く見せてくれます。引き出し付きだと鍵や印鑑等、細々としたものを収納できて便利ですね。ランプと共に飾ると雰囲気のある一角に。
《COORDINATE 5》
コンパクトなサイズで、好きな時に好きな場所でお使い頂けるワインテーブルは、ソファーはもちろんチェアーサイドにもお勧め。片手で持ち運べる手軽さはワインテーブルならでは。
《COORDINATE 6》
引き出し付きのオークのサイドテーブルは、高さが60cm弱と背が低めな点がポイント。チェアーやソファーサイドでコーヒーテーブルとして、ベッドサイドテーブルとして、使い勝手の良いサイズ感です。
お気に入りのアンティーク家具をどのようにお手入れすれば良いのか?気になる方も多いのではないでしょうか。
ジェオグラフィカのアンティーク家具は基本的にシェラックニスで仕上げられています。シェラックニスは深みのある光沢で、アンティークの木材の風合いを活かすのに最適とされる塗装方法です。長くお使いいただく為に、日常のお手入れとしてシェラックワックスをおすすめしております。
シェラックワックスは家具の汚れ落とし、保護、艶出しが出来、磨き込むことで本来の素材の美しさが蘇ります。ぜひ取り入れてみてください。
まずは家具用ワックスと柔らかい布を準備します。 使用する布はタオルのような起毛地ではなく、Tシャツなどに使われているメリヤス地がおすすめです。
伸びの良いワックスです。
少量を柔らかい布に取り、木目に沿って伸ばすように塗ってください。
シェラック塗装を施された天板などの耐水性を高めたい場合は、初回の塗布の際に多少多めに布などに取り、くるくると円を描くように全体にまんべんなく塗りこみます。
POINT!
10分〜20分ほどそのまま馴染ませます。
しっかりと木肌に馴染ませたら、ワックスの付いていない綺麗な布で拭き上げていきます。
木目に沿って、磨くようにして丁寧に拭き上げましょう。
完成!
またシェラックワックスは塗り重ねる事によりオリジナルの塗装を補い、塗膜をコートしていきますので、更に耐水性が向上します。季節の変わり目や、乾燥が気になり始めたらお手入れを始めましょう。
最後までお読み頂きありがとうございます。
アンティークのスモールテーブルにご興味をお持ちいただけたり、ご検討中の方へ少しでもお役立ちできましたら嬉しく思います。
ジェオグラフィカでは100年近く前に大切に使われていた、魅力がたくさん詰まったアンティーク家具を、アンティーク家具が初めての方にも安心して長くお使い頂けるよう、"経年変化"を活かしながら専任スタッフの手によって一点一点丁寧にできる限り綺麗に修復を行っています。
もちろん、新品の家具ではありませんので、押し傷や打痕などがある場合もございますが、アンティーク家具の良さとして、家具が刻んできた歴史や風合いを感じながらまた長く大切にして頂けましたら幸いです。
「初めてのアンティーク」シリーズは以下バナーよりご覧いただけます。
これからアンティーク家具を取り入れたいとご検討されていらっしゃる方へ、ご参考にして頂けましたら幸いです。
商品についてご質問がございましたら、お気軽にお問い合わせくださいませ。
Mail shop@geographica.jp
【ジェオグラフィカのアンティーク家具について】
ジェオグラフィカのアンティーク家具は、英国を中心とした欧州のアンティークディーラーとの間に長年に渡って築いてきた、独自のネットワークから仕入れられています。品質、コンディションともに厳選されたジェオグラフィカのアンティーク家具は、設備の整った横浜ファクトリーにて、専任の修復スタッフの手で「それぞれの家具にとってベストな状態」に修復されます。
たとえば、チェアーは丁寧に解体してからまた長い間使える強度が保てるように、しっかりと組み直します。シートも同じく、古い生地やクッションを剥がして、そのチェアーに合わせて新しく選んだファブリックできれいに張替えをします。
テーブルも同じくしっかりと強度を出すための組み直しをしたあとに、アンティークの風合いを残しつつもきれいに、元々の塗面をできるだけ活かしながら全体的に再塗装を施します。
【ジェオグラフィカのアンティーク家具と修復について】
また、ジェオグラフィカでは継続して各地の指定文化財などの収蔵家具の修復活動を行なっています。これらの収蔵家具の修復は、出来る限りオリジナルを保存し、家具として正しく時を経た姿に再生することが主題となります。そのために正しい修復方法での作業が必要になり、高度な技術の維持も求められますが、同時に大きな学びも得られます。
収蔵家具の修復過程につきましては、以下バナーよりご紹介しております。お時間がございましたらぜひご覧ください。
*写真はイメージです。