1920年代、ウォールナットのダムウェイターテーブル。
持ち手が付いたスクエア天板とオーバル天板、曲線的に縁取られた天板と、3つのデザインが見事に調和した美しい佇まい。
中央のオーバル天板縁には細やかなブラス製のギャラリーが取り付けられ繊細かつ華やか。
上の天板とオーバルの天板をつなぐ流麗なフォルムの装飾には、ゴールドギルディングが配されています。
先細りの脚部の細やかな意匠も美しく、見どころに溢れるひと品です。

「ものいわぬ給仕人」という名がつけられた"ダムウェイター"。
19世紀に入りアフタヌーンティーが広まると、茶道具やお菓子などを置く小型の家具が多く製作され、上流階級の間ではダムウェイターテーブルを使用したテーブルセッティングが流行しました。ダムウェイターがあると室内に使用人が待機する必要が無く、他人に聞かれたくない秘密の話を楽しめるため、重宝されたようです。

サイドから。ゆったりとしたフォルムが美しいです。

アンティークならではの深い色合いを見せる天板の持ち手やギルディング装飾。

柔らかなカーブにスッと一本彫られた線がシンプルですが洗練された印象をもたらします。

経年変化による絶妙な風合い。

真ん中の楕円形の段には、繊細な真鍮製の縁かざりがぐるりとめぐらされています。
一番下の段は変形の天板で、全体に単調にならない、いい変化をもたらしています。

エレガントな雰囲気ですね。

中段からなめらかに伸びる脚には、緻密な挽物加工が施されています。

ウォールナットの艶も相まって、とても美しいです。

サイズは以下のとおりです。