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ジェオグラフィカ -E-SHOP GEOGRAPHICA- │ 東京・目黒通りのアンティークショップ

Vintage View

ジェオグラフィカのアンティーク家具

ジェオグラフィカでは英国のアンティーク家具を中心に、欧州各国の家具や照明器具、アンティーク小物などを取り扱っています。特にアンティーク家具においては実用性を重視した品揃えで、英国アンティーク家具修復国家資格(H.N.D)を取得したバイヤーが、各国に 直接買い付けに赴きます。その頻度は年に6〜8回にもおよび、常に上質のアンティークを供給し続けています。これらの家具は経験豊富なスタッフの手により横浜の自社工房で丁寧に調整、修復されています。

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英国より自社バイヤーが直接買い付け。

ジェオグラフィカのアンティーク家具類は、英国で修復国家資格(H.N.D)を取得したバイヤーが直接買い付けを行なっております。現地での買い付け時点で、家具一点一点についてコンディションを適確に把握し、修復の可否を検討しながら買い付けリストを作成していきます。それらの家具はコンテナにまとめられ、30日余の航海を経てジェオグラフィカKOHOKUファクトリーの工房に入荷します。

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一点一点、自社工房で修復。

ジェオグラフィカでは、アンティーク家具の修復の要である木工作業と塗装作業を、基本的にアウトソーシング(外部依託)いたしません。工房では、入荷した家具全てに対して一つずつ修復カルテを作成していきます。買い付け時のコンディションと入荷時のコンディションを比較検討し、適切な修復方針がそれぞれに決められます。このカルテには修復履歴も記入され、販売後も長く保管されて何年か後の再修理の依頼にも対応ができるようになっています。

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アンティーク家具が経てきた時間を刻み続けるために。

アンティーク家具を修復(レストレーション)する時には、何十年か後に再度修復(レストレーション)が必要になった時の事を考慮し、何度でも同様の方法で復元可能な材料や塗料、溶剤のみを用いて修復(レストレーション)を行う事が重要です。
使用する材料等に気を使わずに、経済性や機能性のみを重視し安易な方法で新品同様に仕上げるのであればその家具はもはや本来のアンティーク家具ではなく、お客様にとってもその家具を購入する意義が薄れてしまいます。耐水性、耐熱性だけを高める為にウレタンやラッカーなどを不用意に使用する事は、そのアンティーク家具が経てきた時間を、またこれからも刻み続けるはずだった時間を止めてしまうことになるのです。こうなってしまうと残念ながらこの家具のアンティークとしての歴史は終わってしまいます。

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修復(レストレーション)とは

修復(レストレーション)と修理(リペア)の違い

英国を始めヨーロッパ各国におけるレストレーション=修復の定義は、その家具が本来在るべき姿に戻すこと。十分にケアされ使い込まれて生じた独特の風合いを損なわずに機能を回復させる事です。ただ単に、機能のみを回復させることは、修復(レストレーション)とは呼ばず、修理(リペア)と呼ばれ明確に区別されます。
アンティーク家具が持つ長い歳月を経て生じる独特の色艶や風合いは、パティーナ(Patina)と言われオークション等でも最も重要な判断基準の一つです。オリジナルのパティーナを損なう事無く、出来るだけ、オリジナルの塗料、溶剤を用いて修復を行う事は、修復(レストレーション)のもう一つの重要な定義である「修復のリバーシブル性」を同時に満たす重要な要件です。

修復(レストレーション)のリバーシブル性

アンティーク家具を修復(レストレーション)する時に、何十年か後に再度修復(レストレーション)が必要になった時の事を考慮し、何度でも同様の方法で復元可能な材料や、塗料、溶剤のみを用いて修復(レストレーション)を行う事が重要です。
使用する材料等に気を使わずに、経済性や機能性のみを重視し安易な方法で新品同様に仕上げるのであればその家具はもはや本来のアンティーク家具ではなく、お客様にとってもその家具を購入する意義が薄れてしまいます。耐水性、耐熱性だけを高める為にウレタンやラッカーなどを不用意に使用する事は、そのアンティーク家具が経てきた時間を、またこれからも刻み続けるはずだった時間を止めてしまうことになるのです。こうなってしまうと残念ながらこの家具のアンティークとしての歴史は終わってしまいます。

修復(レストレーション)の流れ

1 英国より約30日間の航路を経て40フィートコンテナで商品が入荷。 photo_2-1
2 入荷した商品は整然と並べられ保管され、日本の気候に馴染ませます。 photo_2-1
3 入荷した商品は全て細部にわたる検品が行われ個々に商品カルテが作成されます。 photo_2-1
4 機能的にレイアウトされた工房には空調設備も整い極度な乾燥や湿気を管理し、アンティーク家具修復には最適な環境となっています。 photo_2-1

木工と塗装(レストレーション)

修復の行程は大きく分けて木工と塗装の二つに分けられます。その他には椅子張り(Upholstory)、ガラス(Glass Work)、金属加工(Metal Work)等その家具によって必要な行程が加わります。しかし、木工と塗装はほとんど全部の家具に必要な作業です。ここでは修復のメイン作業である木工、塗装、それぞれの作業での重要点を御紹介します。

木工修復(レストレーション)

工房に入って来るほぼ全ての家具は、一度解体されパーツごとに隅々までクリーニングされます。解体は膠(にかわ)を溶かすスチームや、伝統的な工具を用いて丁寧に行われます。これは接着剤として使われていた古い膠(にかわ)等を取り除き、再度、精度良く組み上げる事により今後の日常での使用を十分に可能にする強度を確保するために必要な作業です。組み上げの行程の中で、より細部に渡る修復が平行して行われます。欠損部品の再生、強度不足の部品の交換、可動部分の調整、鍵、引手などの金属部品の調整、交換、水平出し等多岐に渡るチェック項目をクリアして、木工修復がやっと終わります。

1 一度完全に解体したチェストオブドロワーズを精度良く組み上げ強度を出します。この時細部のクリーニングも同時に行います。 photo_2-1
2 オークチェアの脚部を解体し、見えない部分の破損、ダメージ等を入念にチェックします。ジョイント部分の古い膠の除去も丁寧に行います。 photo_2-1
3 角度や水平に注意しながら再度慎重に組み上げます。 photo_2-1
4 磨耗した引出しがのるドロワーレールの交換。これによりスムーズに引き出しがスライドし、同時に荷重に耐えうる強度を確保します。 photo_2-1
5 欠損している脚部を同年代、同質の古材で作った物にリプレイスします。 photo_2-1
6 欠損した彫刻部にやはり同年代、同質の古材を付け、オリジナルの彫刻に合わせ手で削り出します。 photo_2-1
7 背板や引き出しの底板等見えない部分で強度が必要な所は新しい材に交換します。 photo_2-1
8 キーボックスの交換の為かき込み部分の調整をしています。この時、オリジナルの木地を傷めないよう細心の注意を払って行います。 photo_2-1
9 数百種類におよぶ修復用のアンティーク金具と英国製のリプロダクション金具は種類別に保管されています。 photo_2-1
10 全ての家具は最終的に必ず常設の水平台の上で各種構造、機能のチェックがされ、同時にかたつきや本体の水平も確認されます。 photo_2-1
11 角度や水平に注意しながら再度慎重に組み上げます。 photo_2-1

木工修復(レストレーション)の部材等

本工房で修復に用いられる部材は、キャビネットの背板、引き出しの底板等を除けば、ほとんどがその家具が作られた年代と同時代の部材が用いられます。これらの部材の多くは、過去の修復の中で不要になった部品等のストックの中から調達されます。また、金属製の引手や可動パーツ、鍵等も多くのストックがあります。
ストックのパーツの中に適正なものがない場合は、当時の鋳型から作られたリプロダクションのパーツが使用されます。これらの部品の交換や再生は、アンティーク家具としての風合いと価値を落とさずに、実用性を高める為に最大の注意を払って行われます。

塗装修復(レストレーション)

木工修復を終えた家具は塗装行程に移されます。塗装行程は、オリジナルの塗装の状態により、幾つかの違う方法が取られます。オリジナルの塗装状態が良いものは、英国等で使われている伝統的な特殊溶剤で塗面をクリーニングし、塗面をならした後にシェラックニスで光沢を蘇らせます。塗装状態の悪いものは、細心の注意を払い塗面のみを剥離します。その後クリーニングをし、下地調整の為に軽くサンドぺ-パーを掛け、自然に変色した木地をあらわにします。この時に木地まで削ってしまうとパティーナの再現が不可能になってしまいます。よって、塗装行程に於いてはサンディングマシーン等の機械工具は一切使用せず、全てが手作業で行われます。その後染料、顔料等で着色を施し、シェラックニスで仕上げていきます。部分的な塗装不良等はこれらの方法の組み合わせで対応していきます。家具の内部や、裏側も同様に丁寧にクリーニングと塗装が施されます。

1 オリジナルの風合いを最大限に残す為英国アンティーク家具修復で伝統的に使用されている溶剤で表面をクリーニングし、不必要な汚れを落とします。 photo_2-1
2 オリジナルの塗面の状態が悪いものは、細心の注意を払い剥離されます。 photo_2-1
3 剥離、乾燥後木地の表面をならす程度にサンドペーパーをかけます。長い年月をかけて自然に変色した木肌を残します。剥離の際機械工具や一般的な剥離剤を使用しないのはこの為です。 photo_2-1
4 着色剤を塗る前にアンティーク家具修復専用の水性染料を木地に含ませ、オリジナルの風合いを再現します。 photo_2-1
5 発色や風合いを確認しながら着色剤を塗り、しっかりと拭き取ります。最低でも3時間以上の乾燥時間をとり馴染ませます。 photo_2-1
6 充分な乾燥の後シェラックニスを刷毛を使い、手で塗装していきます。刷毛塗り塗装は熟練した技術が必要とされます。一度の塗りを極力薄くし、数回に渡って塗り重ね、アンティークの深みのある塗面を作り上げていきます。 photo_2-1
7 塗装の磨耗、色落ちが激しい箇所には英国アンティーク家具修復専用の顔料を使い、カラーブラインディングと呼ばれる技法で修復します。杢目を書き込む等高度な技術が必要とされます。 photo_2-1
8 本体内部や背板、引き出しの底板裏などにも入念に塗装を入れ、木材の乾燥を防ぎます。 photo_2-1
9 引き出し内部はサンドペーパーでならされた後、変性アルコールで入念にクリーニングされます。 photo_2-1
10 更に引き出し内部は塗装され、お客様の大切な衣類や貴重品を保護いたします。 photo_2-1
11 英国アンティーク家具修復で伝統的に用いられているシミュレーティッドフレンチポリッシングはまさに手仕事で非常に高度な技術を必要とします。 photo_2-1
12 刷毛塗りによる塗装よりも更に薄い塗面を塗り重ねる為時間がかかりますが、仕上がった塗装面はまさにアンティーク家具に最適な丸みと艶のあるものとなります。 photo_2-1

塗装修復(レストレーション)の材料等

シェラックニスは十七世紀から用いられている天然素材を原料とした伝統的な塗料です。その最大の特性はアンティーク家具の風合いを損なうことなく、木地を傷めず何度でも同じ方法で修復が可能である事です。また、耐水性、耐熱性ともにラッカー、ウレタン等には劣るものの、十分に日常的な使用に耐えるものを持っています。また、本工房で使用されるその他の染料、顔料等の着色用剤も、英国で伝統的に用いられている天然素材のものを直接自社で輸入し、環境負荷の大きい有機溶剤の使用を極力排して行われます。これらの塗装方法は、修復のリバーシブル性の確保の為に非常に重要な要件となっています。

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