新着情報 チェックはこちら
テーブル
チェア
ソファ・ベンチ
サイドボード・カップボード
チェスト・ワードローブ
ブックケース
グラスキャビネット
デスク
ドレッサー
小物家具
ベッド・スクリーン・コートハンガー
ミラー・額絵
ステンドグラス・ドア
照明器具
ショーケース・ディスプレイアイテム
お気に入りの小物や素敵なコレクションなど、飾るものをより魅力的に見せてくれるキャビネット。アンティークのキャビネットは、小振りサイズの取り入れやすいものから存在感のあるサイズ、シンプルなデザインから装飾豊かなものまで実に様々なタイプが存在します。インテリアに華を添えるアイテムのひとつキャビネット。アンティークらしさ溢れる魅力からキャビネットを選ぶ際のポイントをご紹介いたします。
-目次-
1:アンティークキャビネットの歴史
2:アンティークキャビネットの魅力
3:アンティークキャビネットのバリエーション
英国では家具製作の仕事を総称してCABINET MAKING(キャビネットメイキング)と言います。
17世紀中頃には、高価な異素材であるガラスを木枠で囲んだ扉と歪みの無いしっかりした本体を製作することが、数ある家具製作の仕事の中でも特に高度で総合的な技術として認められたことがその理由です。
本来キャビネットは代々伝わる貴重品を飾りしまっておく部屋のことをいいました。それから後の東方貿易の隆盛にともなう陶磁器 ( CHINA )の蒐集や、紅茶文化の市民への流行と定着により英国では見せるため、飾るための収納家具として様々なデザインのキャビネットが継続して製作されることになります。それらは現在の英国においてもごく一般的にCHINA CABINET(チャイナキャビネット)という名称で呼ばれています。
古き良き時代に倣いリビングやダイニングに置いて、お気に入りのコレクションを飾る楽しみを、ぜひアンティークのキャビネットで。
アンティークならではのキャビネットの魅力。
当時の職人の高い技術や心意気を感じられるデザイン、仕様をいくつかご紹介します。
《アンティークガラスの扉》
陶磁器などのコレクションを飾るため、食器棚の扉が木製からガラス製になったキャビネットが作られ始めます。キャビネットの扉に使われているアンティークガラスが今なおオリジナルな状態で残っているものはとても貴重です。少し角度を変えて見てみると手工品ゆえの揺らぎがなんとも言えない趣をもたらしているのがよくわかります。波や小さな気泡のあるアンティークガラスは歴史のフィルターとなってコレクションを引き立たせます。
他にもグレイジングバー(桟)のデザインやステンドの色ガラスの組み合わせ、ペイントなど、キャビネットの多くを占めるガラス部分の表情は多様です。
《木部の装飾》
本体木部は手が込んだ装飾が施されていることも多く、華やかさに加えて時を経た上質な木の温もりを感じることも出来ます。
例えば、モチーフが飛び出しそうな立体感のあるレリーフ、色の異なる木材を嵌め込んだ模様が美しいインレイ、花や鳥などの曲線的なモチーフのマーケットリーや洗練された幾何学模様のパーケットリーなどの技術が施されています。
どれほどの時間と手間をかけて造り上げたのか、製作時を思い浮かべるのもまた感慨深いものです。
《キャビネット内部》
アンティークのキャビネットの内部に張られているクロスは、古いこともあって汚れやほつれがあることも。なので、ジェオグラフィカのキャビネットクロスは新しく張り替えをしています。クラシックなダマスク柄やすっきりとしたストライプ、艶やかなベルベットなど、ひとつひとつのデザインに合うものを選び修復しています。
また、ガラスの棚は基本新しいものに交換をしているので欠けなどはなく安心してお使いいただけます。
ミラーに関してはペイントやカットなど当時の貴重なデザインが施されているものは活かし、映り込みがクリアであった方が良いパーツは交換をしています。
デザインからサイズまでバリエーション豊かなアンティークのキャビネット。きっとイメージにぴったりのキャビネットが見つかるはず。1点ものならではの個性と魅力で、ワンランクアップしたこだわりのインテリアをお楽しみください。
《グラスキャビネット・コンパクトサイズ》
コンパクトサイズのキャビネット。初めてアンティークを使われる方にも、取り入れやすさとその魅力を感じていただけるアイテムとしておすすめです。
こちらのキャビネットは、ガラス扉に葉のレリーフ、脚元は18世紀中頃から流行した龍が知恵の玉を握っているクロウ&ボールフィートのクラシックなデザインです。
小振りでありながらもガラス扉に木桟やペイントのアクセントが入っていたりカブリオールレッグの脚元など、ポイントを押さえたアンティークらしい意匠に惹かれます。
《グラスキャビネット・ミドルサイズ》
少しサイズが大きい幅広、または背が高いキャビネット。大きくなった分より手が込んだ意匠が施されることが多く、リビングやダイニングを華やかに演出します。面積が広くなったガラス面にグレイジングバー(桟)の表現も多様に。また、収納量も増え実用面での頼もしさもあります。食器セットを見えやすく豪華に飾ったり絵皿を立てて並べたり、幅広な分見た目にも余裕を持って美しく飾ることが出来ます。
《コーナーキャビネット》
見落としがちなお部屋の角を有効的に活かせるコーナー用のキャビネット。ほぼ三角柱の形状でぴったりと収まります。省スペースに収納を確保出来るのも嬉しいところ。コーナーまでこだわりのアイテムでコーディネートすると一気にランクアップしたインテリアに仕上がります。
《ジュエリーキャビネット》
ジュエリー用のキャビネット。ご自宅から店舗用什器としても活躍します。お気に入りのジュエリーや時計を美しくディスプレイ出来、5面ガラスの多方向から入る明かりはコレクションをより引き立てます。お部屋に中置きも出来るので、お店のようなおしゃれな空間に仕上がります。
《パーラーキャビネット》
主に応接間(パーラー)で使われた特別なキャビネット。お客様を招く部屋に置かれ、見せる家具として装飾豊かでサイズも大きく存在感があります。また、マホガニーやローズウッドなど希少な高級材が使われることも多く上質な風合いが漂います。さらにミラーが取り付けられるとインテリアに深みが増し、お部屋が広く見える効果も。当時の上流階級の生活が伺える優雅なキャビネットです。
広く深いアンティークキャビネットの世界。その背景やデザインを知ると、よりその魅力に気付かされます。飾る楽しみを日常に、アンティークのキャビネットと共にお楽しみください。
※画像はイメージです
ジェオグラフィカのキャビネットの修復風景については、BSフジで放映中の「名品再生〜ネオレトロの世界〜」でもご紹介頂きました。
お時間がございましたら是非ご覧ください。
【BSフジ 名品再生〜ネオレトロの世界〜】