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2025/09/16 | スタッフの日常
9月16日 須田涼子
熱海にある「起雲閣」へ行ってきました。
起雲閣は大正8年に築かれ、熱海の三大別荘と言われる名邸の一つです。
入ってすぐの「麒麟・大鳳の棟」と離れの「孔雀の棟」を含む和風建築は、初代の持ち主である内田信也が自身のお母様の静養のために建てられたそうで、部屋には余分な段差が無く、足に優しいバリヤフリー設計となっています。
ガラス戸は古い波ガラス、敷居は低いですが天高は高くてゆったり、広々とした窓からは美しいお庭が望める贅沢な造りです。
起雲閣は大正から昭和にかけて3人の富豪に所有され、3番目の所有者の時代には旅館として経営されていたそう。
多くの文豪が宿泊し、2階の大鳳には太宰治と山崎富栄が入水する3ヶ月前に宿泊したとの説明書きがありました。
内田信也から根津嘉一郎の手へ渡ると、美しい洋館が建設されます。
和館の趣深い静謐な美しさにも感銘を受けましたが、随所に贅を尽くした洋館の美しさはまた別格。
根津嘉一郎は日本・東洋の古美術品のコレクターとしても有名で、根津嘉一郎が蒐集したコレクションがジェオグラフィカ青山店近くの「根津美術館」で展示されています。
そんな和洋の古美術品を愛し蒐集した根津嘉一郎の美意識が行き届いた洋館は、和洋中が絶妙にミックスされ、どこを切り取っても美しい空間です。
一番印象に残ったのは色鮮やかなタイルとステンドグラスが特徴的なサンルーム。
サンルームで使用されているタイルはジェオグラフィカともゆかりの深い、「東京都庭園美術館」や「旧岩崎邸庭園」で使用されているものと同じメーカーだそう。
大きなガラス窓には紫外線を透過する「ヴァイタガラス(vita glass)」が使用され、部屋にいながら日光浴が楽しめる造りに。
サンルームに併設されている「玉姫の間」も見どころたくさん。
暖炉のある洋室ですが、神社仏閣に見られる「折上格天上」という建築様式や壁紙に西陣織が使用されたりと和の設も感じられます。更にそこに当時流行していた中国の装飾が加わり、小さな空間に和洋中が見事に調和した固有の空間が広がります。
格子状の天井に使用されているのは「金唐革紙」という貴重な壁紙。金唐革紙はロンドンやウィーンの万博で出品され好評を博したそうで、日本から輸出された金唐革紙はバッキンガム宮殿などにも使用されているそうです。
根津嘉一郎が増設した洋館は贅が尽くされつつも品良く纏っていて、細部にまで楽しいポイントがいっぱい。
例えばチューダー様式を基とした「玉渓の間」のチーク材を手作業で掘った壁や柱、「金剛の間」にさり気なく施されたスペード・ハート・ダイヤ・クローバー模様の螺鈿細工、ローマ風風呂などなど。
タイミングが合えばガイドの方が色々と教えて下さるので、更に楽しさが倍増します。
根津嘉一郎が築造させた庭園もとっても美しいですよ。
お庭を眺めながら休憩するレトロな喫茶室も併設されていて、ゆっくりじっくり、歴史的な建築を愉しめました。
さて、根津美術館近くのジェオグラフィカ「青山店」ではアニバーサリーフェアーを開催中です!
目黒から移転して、1年経ったとは!あっという間ですね。
移転したばかりの頃と商品が変わって雰囲気も違って見えるかと思いますので、お近くへお越しの際にはぜひお立ち寄りください。
青山店からoverture店はちぃバスで移動できる距離にあります。
少し暑さが和らいできた今日この頃、お時間がありましたらぜひどちらの店舗もお越し頂けましたら幸いです!
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