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2025/04/06 | スタッフの日常
4月6日 白水萌菜美
現在開催中の展示「異端の奇才―ビアズリー」に行ってきました。
約一年半ほど休館していた三菱一号館美術館が開催する久々の展示!
しかも展示内容はビアズリー!ということで、会期前からわくわくしつつ、
先日遂に行ってまいりました。
展示品はV&Aことヴィクトリア&アルバート博物館全面協力の元
約220点が館内3階から1階まで、ほぼ時系列に沿って密度濃く展示されています。
私が行った日は平日な上に結構な雨が降っていたこともあり、
かれこれ4時間弱ほど、ゆったりじっくり鑑賞できました。
時代が進むにつれ洗練されていく彼の作品を見ていると、
25歳の若さで亡くなられてしまったのが惜しくてたまらなくなります。
「髪盗み」の頃に用いられているフリルの薄さ柔らかさを点描で細かに描いていたり、
人物に可愛げがある作風が特に好きなので、もしその先があったなら…とつい思いを馳せてしまいますね。
展示中盤「サロメ」にフォーカスした章では作品にも描かれている
当時のアングロ=ジャパニーズ様式の調度品の展示もあり、ビアズリーの作品含め一部は撮影OKでした!
個人的に気になったのはかのロイヤル・ウースター社が作った亀型キャンドルスタンド。
1880年代に作られたそうなのですが、なんとも…こう…金色の亀が縁起良さそうなアイテムです。
巧みなバランス感覚で甲羅の上の蝋燭を落とさないようにしている亀が可愛く思えます。
当時もし流通していたとしたら、食卓などで使われているところを切実に見たかったですね。
(余談ですが青山店にも近い年代にロイヤル・ウースター社が作ったジャグや茶器がございます!
見比べるとデザインや金彩の風合いに面影は…あるでしょうか…)
また、同じ章には当時ビアズリーが美術編集を務めていた文芸誌「イエローブック」
の展示もありました。
実は私、去年英国での家具買い付けの最後にロンドンのV&Aでもイエローブックを
見ていたのです。今回のは巻数違いで初めて現物を見る表紙ばかりでした!
巻数の多い作品だとこういった楽しみもありますね。
次はどの巻が見られるのでしょうか…!
(3枚目がV&Aで展示されていた時の写真です)
他にも見所は数えきれないほどあって、ブログではとても書ききれません!
気になった方は是非、5月11日まで開催しているので現物をご覧になってみてください!
実はこの展覧会の告知は青山店の最寄、表参道駅にもされているのです。
当店へ最近お越しいただいた方は見覚えがあるかもしれません。
表参道からだと銀座線の赤坂見附駅で丸の内線に乗り換えて東京駅…
というのが最短ルートでしょうか?
物凄く近い!という訳ではないのですが、ビアズリーが駆け抜けた19世紀末
からもう少し先の時代のイギリス家具を当店では扱っていますので、鑑賞後の余韻に浸りながら
店内をお楽しみいただけたら嬉しいです。