10月28日　須田涼子

英国から買い付けたヴィクトリアンのダベンポートデスク。

とってもとってもクオリティの高い美しい品なのですが、トップの透かし彫り装飾が欠損・・・
あるべき姿と近しい状態へ戻すべく、倉庫の修復スタッフが欠損部を作り直しました。

アンティークならではの装飾技法、フレットワーク。
FRETとは糸鋸の事で、作り出される格子柄や革紐を編んだ様な透し彫りや地彫りの装飾を総称して指しています。
こちらのような透し彫りのものは、ピアースド（PIERCED)フレットワークと呼ばれています。

装飾が付属されていた名残はあるものの、ほとんどのパーツが欠損していた為一からの作業です。
この透かしひとつひとつを糸鋸で作り出すのは、繊細で根気のいる作業ですね。
古の家具職人たちがこうやって一つ一つ、美しい装飾を生み出していた事の偉大さに思いを馳せつつ、これから塗装作業に入ります。

こちらのダベンポートデスクは近々修復が完了し、店舗またはオンラインショップでお披露目になることと思います。
楽しみにお待ち頂けますと幸いです。