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2024/09/30 | スタッフの日常
9月30日 大曲 美生
あっという間に9月も終わりですね。
暑さもやっと落ち着いて、1ヶ月頑張った自分にご褒美の美酒…というのもいいかもしれません。
私自身は普段はもっぱらビール派ですが、
食事や場面に合わせてほかのお酒を飲むのも好きです。
そんな私が憧れるアンティークのアイテムがこちら。
「タンタロス」と呼ばれる、ウイスキーやシェリーなどのお酒を入れるデキャンタを収納しておくためのアイテム。
19世紀終わり頃にドイツの家具職人によって作られたのが初めです。
お酒をかっこよく飾っておけるものではありますが、シルバーのカバーの部分には鍵がかかるようになっていて、
その鍵を持つ家の主人しか触れられないようになっています。
ギリシャ神話の登場人物の名前「タンタロス」。
彼は神々を冒涜した咎で永遠の飢餓と渇きに苦しまされている…というあまりいいエピソードではないのですが、
これにちなんで、目の前に欲しいものがあるのに手が届かない!という意味で、
美味しいお酒が見えているのに鍵がかかっていて飲めない!というこのアイテムの呼び名になったそうです。
こちらは鍵のない簡易的なものなのですが、かえって使いやすくて良いですよね。
時代は19世紀の終わり頃、ヴィクトリアン期のもので、ウォールナット材を使っています。
そしてデキャンタにはぶどうの葉を模ったシルバーの「PORTO」「SHERRY」「WHISKY」の札も付いています。
中身はこの札にこだわらず、お気に入りのお酒を入れておくのもいいのかなと思います。
こんな素敵なアイテムがあったら、
いつものリラックスタイムもワンランクアップするなあ…と想像するだけで楽しくなります。
ぜひ店頭でご覧になってみてください。
402-R-0156 Tantalus
Walnut / 1890s
¥495,000-