GEOGRAPHICA

古代ローマの個性派たち

2023/12/01 | スタッフの日常

12月1日 大曲 美生

私の大好きな東京都美術館、2023年最後の特別展は、
「永遠の都 ローマ展」。
ローマにあるカピトリーノ美術館の彫刻作品を中心とした展覧会です。

今回の目玉は、カピトリーノのヴィーナス。
紀元前4世紀頃のヴィーナス像をもとにその後も綿々と受け継がれているヴィーナス像の典型的な形で、
今回のものは2世紀のものだそう。
ルーブル美術館、ウフィッツィ美術館にあるものと並んで、古代ヴィーナス像の傑作として知られているものだそうです。
非常に状態もよく、どの角度から見ても美しいシルエットは見事でした。

個人的に印象に残ったのは、
歴代の皇帝たちやその周辺の女性たちの頭部の肖像がずらりと並んだ展示スペース。
大理石を彫ってつくられた肖像たちは、どれも表情も豊かで眼力があり、
石なのに堂々たる威厳を感じさせたり、ちょっと可愛げもあったり、個性派揃い。
また女性の肖像は当時の流行の髪型を伝えてくれる貴重な資料でもあるそうで、
これはどうやって編み込んであるんだ…?という複雑でゴージャスな髪型もあり、
あらゆる角度からまじまじと見てきました。

そしていつもながら充実のグッズコーナー。
今回はカラカラ帝の顔をイラスト化したお風呂グッズが特にかわいくて、
漫画テルマエ・ロマエも好きなのでかなり心惹かれたのですが、
いや…買っても使わないかな…
と珍しく冷静になり我慢できました。

今年も大充実の東京都美術館の特別展たち。
来年は印象派展からスタートです。なかなか混雑しそうですが…楽しみに待とうと思います。