GEOGRAPHICA

一足遅れて夏休み

2023/09/15 | スタッフの日常

9月15日 白水萌菜美

先日、少し遅めの夏休みを頂いたので久しぶりの旅行に行ってきました!
場所は金沢。ずっと行ってみたいと興味はあったもののなかなか機会がなく、今回ようやく行くことができました…!
1回で収まる気がしないので前後編でお伝えできればと思います。

今回の旅の本命は2つの美術館に行くこと!それと金沢の町を歩くことです。

早速金沢に到着した初日に第1目標の21世紀美術館へ行ってきました!
「新しい文化の創造」を目的に開設され、国内外作品媒体を問わず現代作品を中心に収蔵、展示を行っている美術館です。
今回は常設で展示されている作品と会期中だった展示のうち「コレクション展1」を観てきました。

中でも印象深かったのがレアンドロ・エルリッヒ作の「スイミング・プール」

この美術館のシンボル的作品の一つで、雑誌やテレビなどで見たことある人も
多いのでは無いでしょうか?
美術館の中庭に忽然とプールが存在してるこの作品。
あたかも深く水で満たされているように見えるのですが、
実際はガラスの上に10cm程の水が張られているだけで、中の全面水色の空間に
入ることもできます。写真からも内部にいる人が見えるでしょうか?
水の内部から水面を見上げた時の景色や、プールの水面を通して鑑賞者同士で
目が合ったりと、日常に見せかけた非日常が楽しい作品です。

本物のプールそっくりかと言われると全体に少し小さかったり、
逆にハシゴが大きかったりと、プールと言われてパッと思い描く概念に近いような、
少しデフォルメされたものが具現化しているような印象です。
この作品を一度自分の目で見てみたかったので現物を前にして友人共々
「おお…!これが噂に聞く…!!」と感慨深くなってしまいました。
内部に入るにはかなり早くの時間から整理券が必要だったので今回は外側からのみ鑑賞しましたが、
もう実物を見れた時点で大満足です!!

他にも「コレクション展1」より
「幽霊の形/形の幽霊」の部屋にて一際存在感を放っているイ・ブル作の「出現」も
印象的でした。宙に浮いた美しくもどこか恐怖心を掻き立てる巨大なオブジェで、正しく未知への恐怖心や身体と
テクノロジーの関係を表しているのだそうです。
作品に初対面で抱いた感情と作者さんの意図が少しでも一致しているとなんだか嬉しくなりますよね。

そんなこんなで21世紀美術館を満喫しつつひがし茶屋街周辺の散策もし、大満足の旅行前半戦でした!

写真はひがし茶屋街にいたちょっと楽しそうな顔つきの狛犬です。