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2022/11/01 | スタッフの日常
11月 1日 白水萌菜美
先日Bunkamuraにて開催中の「イッタラ展 フィンランドガラスのきらめき」に行ってきました!
長めの会期だったのでいつか行こうと考えていたら気づけばもう残り1週間と少しに。
なので慌てて行ってきました!
イッタラはフィンランドで誕生したガラス製品を中心としたブランドで、
現在では世界に名が知られていますが、始まりはフィンランドのイッタラ村にできた
小さなガラス工房でした。
そこから140年、現在に至るまでの軌跡を今展示では堪能することができます。
私が会場に着いたのは夕方だったのですが、その時間でも整理券入場になっていてびっくりです。
場内も混み寄りの空きという感じで賑わっていました!
なんでも日本で全国開催される規模の展示は初だそうで、根強い人気が伺えますね。
このブランドの特徴を挙げるとするならばまず洗練されたフォルムは欠かせません。
無駄のない洗練されたフォルムでありながら有機的な柔らかさも兼ね備えたラインは
自然のものから着想を得ているのだそうです。
それに加えてスタッキングなどの機能面に必要な形状も落とし込んでいき
最終的なデザインに行きついていきます。
館内はほとんどが撮影禁止なのでここでお見せすることは叶わないのですが、
照明のあたり方が絶妙でした。細やかな切り込みの入ったエッジの多い展示品は
特に鋭く強い光が当たって、それこそ研磨された宝石のようにギラギラと輝いていて
ついしばらくの間見入ってしまいました。
また、他の章ではイッタラの行ってきたガラスという素材に対する挑戦が多く展示されています。
イッタラの理念の一つに常に「新たな表現を追求すること」があるのですが、
この追求度合いが半端ではありません。
脈々と増え続けるカラーバリエーションや仕上げの技法、時には型に付着した炭をガラスの表面に
押し当てることで無二の質感を表現したりなど…
この新たな技法を形にするときによく用いられた通称イッタラバードと呼ばれる鳥のオブジェも
今展示には何羽もいて、ぽってりとしたフォルムにそれぞれ個性的な文様を着飾っていて
大変愛らしかったです!
イッタラでは主に初期の頃が木型で近年になると金属型が殆どを占めるのですが今でも
時々敢えて木型を使うそうです。
例えば、同じアアルト・ベースでも木型の場合表面に木のテクスチャが微かに出ていたり、
端の方にいくに連れて色みが薄くなっていったのに比べて金属型はつるりとした表面で角のエッジも
より際立っていたりと、同じデザインにも関わらずこのような差が生まれてきます。
この差をどちらが正解とせず両方の良さを肯定する許容の広さは
イッタラの絶えず新しい表現を追求する理念と相まって
より幅広い発想や表現に繋がっていくのでしょうね。
たっぷり2時間ほどかけて会場を回り出る頃にはすっかりイッタラ製品の虜になってしまいました。
これまで有名な幾つかの製品しか知らなかったので、こういった展示は非常にありがたいですね。
長々と書いてしまいましたが百聞は一見にしかずです!11月10日までと会期は迫っていますが
渋谷に立ち寄られた時など予定が合えばぜひご覧ください!!