GEOGRAPHICA

愛しのトビーおじさん

2022/08/15 | スタッフの日常

8月15日 大曲 美生

少しずつコレクションを増やしているものがあります。
「トビージャグ」というおじさんのジャグ。
右手にビール、左手にパイプを持って椅子に座っているのが定番の形です。
みんなトリコルヌと呼ばれる三つ折り帽をかぶっていて、とがったところがちょうどジャグの注ぎ口になっています。

歴史を遡ると、18世紀頃からイギリスの陶芸が盛んなスタッフォードシャーで作られるようになったそうで、
もともとはビールジョッキとして使われていたようです。
「トビー」という名前の由来には諸説あり、
ひとつは、かつて2,000ガロン(約9,000リットル…?)ものビールを飲み干したと言われる、
トビー・フィルポットという人をモデルにしたという説。
もうひとつの説は、シェイクスピアの「十二夜」に出てくる大酒飲みのサー・トビー・ベルチから取ったというもの。
いずれにしても、とにかくお酒好きのおじさんのようです。

幸せそうなにやけ顔、楽しく酔っ払っているのか頬も赤くして、満足げに座っているトビーおじさん。
最初の出会いはもう忘れてしまったのですが、
見つけるととりあえず連れて帰っています。
かわいくてずっと眺めていられます。(が、この高揚感はほとんど周りに理解してもらえず…)

このほど、小さいサイズのおじさん2人がコレクションに加入しました!
かなり小さいためか、取っ手はなく、椅子の背もたれがそのまま見えている感じです。
二人並んでちょこんと座っている姿に、一目惚れでした。

早速、先輩トビーさんたちと一緒に並んでもらいました。

か、かわいい…
右から4番目のトビーさんは、我が家でペン立てとして活躍しておられます。
一番大きな赤いトビーさんは、たまに花瓶になります。

トビージャグは実はコレクターが結構いるので、
フリーマーケットサイトやオークションサイトで探すと国内外でたくさんヒットするのですが、
あえてそこには手を出さず、
偶然出会ったらお連れする、というスタイルで集めています。
今後もゆるりと探しつつ、少しずつコレクションを増やしたいと思っています。