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2021/11/07 | スタッフの日常
11月7日 大曲 美生
「蜷川実花展 -虚構と現実の間に-」に行ってきました。
多様なジャンルで活躍されている蜷川さんですが、
今回の展覧会では写真の展示が主となっています。
正直なところ、蜷川さんの大ファン!というわけではない私ですが、
彼女の切り取る色彩や、彼女の作品たちから得られる、本当の人間の姿を突きつけられるような感覚には、
魅かれるものがあるなと思っていました。
色鮮やかな花々の写真から始まり、
女性たちのポートレート、セルフポートレート、
父・蜷川幸雄さんの闘病中から亡くなるまでの日々、
東京の街…と様々なテーマで、
蜷川さんの視点から見た世界観を存分に味わうことができました。
空間全体が鮮やかな写真で埋め尽くされ、
自分が花々の中に飛び込むような体験ができるスペースも。
テーマ性も含め、圧倒されます。
そしてクライマックスは、蜷川さんの書斎を再現したというインスタレーション。
とにかく圧巻です。
蜷川実花ワールド全開!という感じです。
おそらく、見る人によって感じられるものが全く違ってくる展示だと思いました。
見る側のこちらも、自分自身や自分を取りまく環境と向き合うことになるので、
それなりのエネルギーを必要とします。
感情のエクササイズをしたような、そんな展覧会でした。