GEOGRAPHICA

#18:古民家のワイナリー in 甲州

2020/10/28 | アンティークのある暮らし

アンティークのある暮らし18回目の記事は、
山梨県甲州市勝沼町にある”丸藤葡萄酒工業様”をご紹介いたします。

甲州市はぶどうの産地でワイン造りの歴史も長く、
フルーツとワインの都と称されています。

丸藤葡萄酒工業株式会社

今回ご紹介のワイナリーは1890年、明治23年創業。
長い歴史の中にはワイン造りへの夢とひたむきな情熱が詰まっています!

それでは、早速エントランスから。
既に和の素敵な雰囲気が漂います・・・。
この先にどの様な世界が広がっているのでしょう?
期待に胸が膨らみますね。

石畳が続く先の壁面には"ルバイヤート"のRのロゴが描かれています。
100周年記念の時に描かれたそうです。
ルバイヤートはこちらのワイナリーのワインのブランドネーム。
詩人・文学者・翻訳家の日夏耿之介氏が命名されました。

昔、ペルシャの詩人たちは人生の苦しみや憧れを4行の詩に託して謳い、
そうした詩の形をルバイヤートと呼んでいました。
紅の美酒を謳った詩も多かったそうです。

なるほど!由来が分かると一層惹かれますね。

石畳を曲がるとそこには立派な古民家が!

今から3年前に江戸末期の古民家を改修され、
売店とゲストルーム、事務所が入っています。

こちらの新社屋は、
”良好なまちなみ景観を形成している建築物等”の部門で
山梨県建築文化奨励賞も受賞されているのです。
歴史ある素晴らしいものを受け継いでいくこと、
その価値や魅力に改めて触れることが出来る貴重な場所です。
アンティーク家具にも通ずるものがありますね。

では!中に入ってみましょう。
入り口の磨りガラスの引き戸にも趣があります。
文字のデザインが雰囲気にぴったり。
ひとつひとつに感激があるので、なかなか先に進めません・・・
細部までこだわりとセンスの良さを感じます。
左を向くと庭へと続く重厚感のある門があり、より歴史を感じさせます。

中に入ると、ドーンと大きな吹き抜けの空間が広がります。
見事な梁と柱!
開放感があります!!

貴重な資料もたくさん展示されているので、
ルバイヤートワインについてより深く知ることが出来ます。

木桟の遊び心のあるボトルデザインに気づきましたか?
”R”もありますよ!

こちらの空間では、ジェオグラフィカのアンティーク家具もコーディネートしていただきました。
ゲートレッグテーブルやチェアー 、ベンチなど
柱や梁、床の色に合った深みのある風合いが空間に溶け込みます。
ワインのテイスティングなどでもお使いいただき、ライティングビューローも大活躍です!

続きまして、今回は特別に普段は公開していないお部屋を拝見させていただきました!

襖を開けると、その先には素晴らしい和室!
つい歓声が上がってしまいます。
風格のある空間に痺れますね。

こちらのお座敷の二間続きのお部屋は
有料のワイナリーツアーのテイスティングルームとして使用されております。
通常は一般のお客様には公開しておりません。

ジェオグラフィカからはオークのテーブルを。
用途に合わせて奥行きの浅いレアサイズのリフェクトリー テーブルをお選びいただきました。
そして、奥はドローリーフテーブル。
和と洋の組み合わせのセンスが抜群ですね。

スペシャルなお部屋に相応しく、
掛け軸や小物もひとつひとつ厳選されたものたちがお迎えしてくれるのです。
どれも素敵でつい見入ってしまいます。


さて、ワイナリーのご紹介はここまでです!
そろそろ美味しいワインが飲みたくなりますね。
古民家のすぐ側で醸造しています。
神秘的な貯蔵庫・・
蔵のコンサート・・広大なぶどう畑・・・・
まだまだここでは語りきれない魅力が、たくさんあります。

先にご紹介の売店にはたくさんのワインが並びますので
スタッフの方にぜひ相談してお好みのワインを探してみてください。

美味しいワインを求めて、山梨まで足を伸ばしてみるのはいかがでしょうか?
その時にはぜひ、
丸藤葡萄酒工業様へお立ち寄りくださいね!

【詳細はWEBへどうぞ】MARUFUJI WINERY