GEOGRAPHICA

A GHOST STORY

2020/08/18 | スタッフの日常

8月18日 土田麦菜

最近の映画事情は、新作公開が遅れているものの、見逃し上映や過去の名作配信など、
もう見れないと思っていたあの作品が巨大スクリーンで観れる!嬉しいタイミングでもあります。

今回、日本では2018年に公開された"A GHOST STORY"を見てきました。

『マンチェスター・バイ・ザ・シー』のケイシーアフレック見たさに見に行ったのですが、
新進気鋭の制作スタジオA24が手がけたということで流石とがりまくり、
ケイシーは声も発さずだいたいこのシーツ姿でした↓

交通事故で不慮の死を遂げた男が、シーツを被った幽霊となり妻を見守る、というお話。

妻と暮らしていた家に取り憑く地縛霊そのものですが、
声や感情も出ずただじっと奥さんを見守り、その土地にただいる姿が本当に健気で泣けてきます。
(たまに感情爆発してポルターガイスト現象をおこしてしまいますが)

異常な長回しや古典的なアスペクト比の画面など、ユニークな演出方法がとられていたのも印象的です。
こちらの解釈に委ねる多くを語らない系の作品ですが、だからこそ"死"とは、"愛"とは、
など普段考えないような深淵まで思いを馳せることができる、そんな時間でした。