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2020/03/06 | スタッフの日常
3月6日 土田麦菜
予告編を見てからずっと見たいと思っていた"ナイブズアウト"をようやく鑑賞してきました。
所謂殺人事件を発端に、名探偵が出てくる推理物ですが、その実人種差別や移民問題なども内包しており、
その風刺やアメリカ社会を皮肉る痛快なコメディ映画でもありました。
アメリカ映画ですが、イギリスや貴族社会への憧憬も要所に感じられ、
何より舞台となるお屋敷が本当に素敵…原作がアガサクリスティだと勘違いするほどです。
ごちゃっとした、いかにも上流階級の館なのですが、小物ひとつとっても本当にオシャレで、
カラフルな衣装といい、小道具といい、作り込みがさすがハリウッド。
主演のダニエル・クレイグが、007のジェームズボンドと同じ人物とは思えないコミカルな役で、
高級スーツを着こなすマスキュリンな人物像からはかけ離れた、
ツイードスーツが似合う南部訛りの初老のおっさんに成り果てていました。
物語は軽快に進み最後まで飽きさせず、衣装や舞台のお屋敷を見てるだけでも楽しかったです。