GEOGRAPHICA

バチェラーズティーセット

2020/02/21 | スタッフのおすすめ!

2月21日 須田涼子

紅茶フェアーも本日を入れて残り4日となりました。
本日はメイドインシェフィールドのシルバープレートティーセットをご紹介。

1880年代〜1900年代頃のバチェラーズティーセット。
一人用の小ぶりな3点セット(ポット・ミルクジャグ・シュガーポット)です。 *サルヴァは別売りです。
ライン状に配されたブランブルの装飾が印象的。
レースのように細やかな模様が効果的に施され、上品な中にどこかほっとするような愛らしさを感じさせる佇まいです。
くるんとした持ち手のデザインもポイント。

ティーポットの裏にはMAURICE BAUM社の刻印が。
19世紀後半から20世紀初頭にかけて活躍したシェフィールド地方のシルバーメーカーです。
シェフィールド市は古くからシルバースミスのメッカとして知られ、高品質のシルバーウェアを生み出してきました。

シルバープレート(銀鍍金)というと何と無く嫌煙されてしまうことも多いのですが、
その歴史は意外と古く、ヴィクトリア時代にまで遡ります。
それまで銀器は貴族階級のみが手にできるとっても貴重で高価なものでしたが、
19世紀中頃に電気鍍金法が考案されると、産業革命によってお金に余裕の出てきた中産階級にまで広まります。
純銀だと柔らかすぎて上手にできないデザインや装飾も、
ニッケルシルバーなどの硬い合金ではできるようになり、
非常に質の高いものが数多く世に送り出されています。
品質やデザイン性が高いシルバープレートウェアは、貴族の間でも重宝され、
純銀とシルバープレートを上手に使い分けていたようです。

ジェオグラフィカではご紹介のバチェラーズティーセットのほか、
通常サイズのティーセットやサルヴァ、ティーストレーイナー等取り揃えております。

紅茶の時間がさらに愉しくなるシルバーウェア。
お気に入りを見つけにぜひお越しくださいませ!