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2019/03/24 | スタッフの日常
3月24日 瀬藤万里絵
全てを語らない作品というのが世には多く存在します。
先日私が読み返していた物語も、抽象的表現が多く、
その解釈は読者の想像に委ねられていました。
全てを知りたい、と思う気持ちもありますが、
やはり自分の想像の中に自分なりの美を見出す過程が好きで、
そういった作品に対しての憧憬は子供の頃からきっとこれからも変わらないでしょう。
一度実物を眼の前で見てみたいものの1つ、サモトラケのニケ像。
最初に発見されたときは、胴体部分だけだったといいますが…
その後翼が復元され、それでも未だ失われたままの頭部と腕。
しかし、今この状態が黄金比なのでは?と思うくらい、
このままの不完全の美に魅了されてしまう人が多い筈。
完全な姿を取り戻す世紀の大発見より先に、必ずルーブル美術館へ行かなくては。