GEOGRAPHICA

この星を歩み続ける写真家

2019/03/18 | スタッフの日常

3月18日 中野美穂

これは絶対に行かねば!と思っていた展覧会にやっと行ってきました。
写真家であり登山家でもある石川直樹さんの写真展『この星の光の地図を写す』です。
以前から写真集では作品を拝見していたのですが、ようやく大きな会場で観る事が叶いました。
しかもこの日はギャラリートークも開催。
あまりの人気に整理券制になっていたようで、200人程の定員になんとかギリギリ滑り込む事が出来ました。

雪山のような真っ白な展示室。
鬱蒼と草木が茂る深い森のような暗闇の展示室。
登山用のテントの中で観る記録映像。
愛読書や道具を集めた石川氏の小部屋。
旅の合間に書きとめた文章や愛用のお品に関する走り書きもあり、思わずニヤリとしてしまう展示でした。

ギャラリートークで興味深かったのは、撮影に接写や望遠用のレンズを使わないというお話。
そのため彼の写真には、立っている場所から被写体までの距離がそのまま映し出されるそうです。

過酷な旅程を感じ取るにはほど遠いとは思いますが、その一端に触れる事が出来たような気がします。