8月20日　須田涼子

『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ★アディオス』を観に行きました。

世界中を巻き込んだBVSC旋風から20年余り、
現メンバーによる最後のツアーを、BVSC撮影当時の映像や話、
キューバとソンの歴史等織り交ぜながら追った続編です。

前作では不遇の時代を送っていたメンバー達が、
アルバム制作の過程や成功によって、生き生きと輝いていく姿を描き、
オランダでのライブシーンに心を鷲掴みにされる素敵な映画でしたが、
18年経てオリジナルメンバーが一人また一人と亡くなり、
全体的に哀悼を感じる、なんとも切ない作品でした。

そんな中でもキューバ音楽黄金期のモノクロフィルムや、
格好いいおじいちゃん達の年ネタジョークにほっこり。
なにより現役バリバリのオマーラ・ポルトゥオンドの歌声が心にすーっと響きます。

有名になってからのそれぞれの思いなども収められていて、
胸が詰まりつつ、映画館で観られて嬉しかったです。