11月30日 須田涼子
私の地元に古くから営業している喫茶店があります。
子供の頃、たまに父親に連れて行ってもらいました。
お子様だった私は、暗い入り口や色あせた食品サンプルなど、怪しげな雰囲気が怖かったのですが、
2階の大きな窓から見下ろす商店街はとても楽しく、お子ちゃま用のメロンソーダも美味しくて、
結局良い思い出だったような気がします。
久しぶりに行ってみると、
大きな窓は変わらず、でも小さい頃よりも目線が高くなっていて改めて時の流れを実感。
古い招き猫とかだるまとか、アンティークのレジやクラシックのBGMなど、
雑多で味のある雰囲気が不思議と落ち着き、
小さな頃には気づきませんでしたが、素敵なところに連れて行ってもらっていたんだなと
ちょっと得した気分になりました。