1月23日 駒田 宜之
毎月多くの家具が入荷してくる中、形や大きさもそれぞれ特徴があれば、
状態も様々です。
今までどのような環境で使用され、保管されていたのか。
元々きちんとした塗装材料で塗装されているのか。
色々な角度から捉え、最も適した仕上がりをイメージしながら作業に取り組みます。
中には元の塗面を全て綺麗に落とす事から始まる物もあります。
今回は、そのような物の一例をご紹介したいと思います。
オリジナルの塗面の状態です。
色ムラもあり、所々黒いペイントの様な跡もあります。
そこで塗装の剥離に使うのがこちらの溶剤です。
幼い頃に遊んだスライムの様ですが、
触ると危険なので、専用のグローブを着けて作業します。
全面に溶剤を塗布します。
この際の注意点は、シミの原因となるので浸けおきの時間と生地の露出している箇所は避ける事です。
ある程度の時間が経ったら、スクレーパーでさらうと、
このような感じになります。
最後にアルコールで洗い、元の塗面を完全に落とした後に、
サンディングを施し、生地調整が完了となります。