GEOGRAPHICA

アンティーク家具に歴史有り。…そしてクリスマス

2016/12/25 | 修復スタッフのこぼれ話

12月25日 佐藤大文

こんにちは。
さて皆々様、このクリスマス三連休をいかがお過ごしでしょうか。大変お日柄も良い今年のクリスマスシーズン。昔のようにホワイトクリスマスが毎年続いた幼少時代を思い出しては現代の子供達はかわいそうだと感じます。
今よりずっと不便だったあの頃、きっとホワイトクリスマスには人各々いろんなドラマがあったことでしょう。
私のところにきたサンタクロースのおじさんは、枕元に現金をおいていってくれました。
外貨交換済みでした、「円」です。
-------------…今ではいい思い出です。
そんなことを考えながらいつも通りファクトリースタッフ一同、作業をしていますです、はい。

イブも終わってクリスマスも佳境に入りました。そんなところで一つ仕上がりたてのアイテムをファクトリーから紹介しましょう。
その前に何かお忘れでないかですって。前回掲載したシュバルミラーの顛末など一体何の事でしょうか。
今回はアンティーク家具定番アイテムの一つ。ビューローです。

2016-12-23 162519  一見シンプルなよくあるデザインなのですが、フラップの中を見るとメタルプレートが埋め込まれています。木材の家具にメタルプレートのクールな施し。男のロマンです。大体はメーカーのロゴが刻印されていたり、樹脂のプレートでそれがプリントされて留められていたりとパターンは限られるのですが今回は少々違うようです。

というのも、右下の拡大画像を見ると察するに、1928年6月28日よりキャビネットメーカーから教育機関に寄贈されたビューローなのではないかと思います。こういった家具の細かな背景事情を読み取るのもアンティーク家具の面白さかと思います。

ただ、約90年の年月を重ねていながらも塗面に大きなダメージがなく、材そのものも目の詰まって歪みのない品質の良いビューローです。とてもいい顔つきをしていると思います。調整も木工スタッフの優秀な技術で復活しました。良かったですね。

今年のクリスマスでプレゼントに悩んだ方。次回はこういう家具をプレゼントにいかがでしょうか。
ただ、走って閉店間際に来店されても、箱物はすぐに電車で持ち帰りというのは大変ですので早めのアクションをお願いいたします。もちろん椅子でも大歓迎いたします。


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そんなわけで倉庫引越しから早一年。激動の一年でした。いろいろありました。
港北といえば、第三京浜の入り口がリニューアルしましたね!それ以外何もなかったですよね!!!

シュバルミラーのアフター報告は来年一月までお楽しみにお待ち下さいませ。
それではまた。良いクリスマスを。