12月22日 前川結
先日の休みにアンティークオルゴール巡りをしに、山梨へ遊びに行きました。
『
河口湖 オルゴールの森』
『萌木の村オルゴール博物館 ホール・オブ・ホールズ』
オルゴールの歴史は1814年スイスから始まり、
1877年エジソンが発明した蓄音機と競争しながら発達、
最後にはやはり蓄音機に勝てずといった形で1920年頃に衰退していきました。
ディスク型は1886年にドイツで生まれ、ほんの40年程のみ活躍した形態ですが、
現在でもコアなファンはたくさんいるようです。
ジェオグラフィカにもこのタイプがあります。
応用編としてオーケストリオンやオートマタといった、
機械仕掛けの自動演奏装置など変遷があったようですが
楽器がそのまま入っていますね。
この2点は個人的にとても気になる存在。
シンギングバードはいつか欲しい。
ですが、やはり一番はこれなのです。
ディスク型の頂点『ミカド(皇帝)』
これぞ、アンティークオルゴールというイメージ。
奏でる音を体感すると、
本当のオルゴールとはこれだったのか!という目の覚めるような感覚。
楽器の演奏装置ではなく、録音機器でもなく、これはひとつの楽器なのだと思います。
ところで今回山梨まで足を運んだのは、
他でもない、こちらにお邪魔するのが最終目的でした。
『ハイランドアンティーク』
アンティークオルゴールの修理・販売を手掛けておられる素敵なお店です。
調律や木工・塗装作業(製作も)、ひとつひとつの金物パーツも手作りされるそうです。
とても手間の掛かる作業を全てお一人でこなされていて驚愕。
やはりアンティークの修復ということで、
もちろんジェオグラフィカの家具修復作業にも通じます。
アンティーク家具屋としては、オルゴールの音楽性、芸術性、メカニカルな部分の他に、
家具のような存在としても注目してしまいます。
こちらも見逃せない逸品、
オルゴールメーカーがセットで作った、ディスク用キャビネットが下に付いているもの。
これからもっとオルゴールについて勉強したいと感じた旅でした。