GEOGRAPHICA

オルゴールの旅

2016/12/22 | スタッフの日常

12月22日 前川結

先日の休みにアンティークオルゴール巡りをしに、山梨へ遊びに行きました。

河口湖 オルゴールの森
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『萌木の村オルゴール博物館 ホール・オブ・ホールズ』
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オルゴールの歴史は1814年スイスから始まり、
1877年エジソンが発明した蓄音機と競争しながら発達、
最後にはやはり蓄音機に勝てずといった形で1920年頃に衰退していきました。
ディスク型は1886年にドイツで生まれ、ほんの40年程のみ活躍した形態ですが、
現在でもコアなファンはたくさんいるようです。

ジェオグラフィカにもこのタイプがあります。
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応用編としてオーケストリオンやオートマタといった、
機械仕掛けの自動演奏装置など変遷があったようですが

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楽器がそのまま入っていますね。


この2点は個人的にとても気になる存在。
シンギングバードはいつか欲しい。

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ですが、やはり一番はこれなのです。
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ディスク型の頂点『ミカド(皇帝)』
これぞ、アンティークオルゴールというイメージ。
奏でる音を体感すると、
本当のオルゴールとはこれだったのか!という目の覚めるような感覚。
楽器の演奏装置ではなく、録音機器でもなく、これはひとつの楽器なのだと思います。


ところで今回山梨まで足を運んだのは、
他でもない、こちらにお邪魔するのが最終目的でした。

『ハイランドアンティーク』
アンティークオルゴールの修理・販売を手掛けておられる素敵なお店です。
調律や木工・塗装作業(製作も)、ひとつひとつの金物パーツも手作りされるそうです。
とても手間の掛かる作業を全てお一人でこなされていて驚愕。
やはりアンティークの修復ということで、
もちろんジェオグラフィカの家具修復作業にも通じます。

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アンティーク家具屋としては、オルゴールの音楽性、芸術性、メカニカルな部分の他に、
家具のような存在としても注目してしまいます。
こちらも見逃せない逸品、
オルゴールメーカーがセットで作った、ディスク用キャビネットが下に付いているもの。

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これからもっとオルゴールについて勉強したいと感じた旅でした。