10月21日 久保田 勝大
先日作業したこちらのチェア。
パッと見、綺麗な生地が張られているので「このままでも使える」と思ってしまうのですが、経年変化によるフレームの緩みや歪みを直すには、生地を剥いて締め直すしかありません。
ということで、早速生地剥きに取り掛かりました。
まずはカッターで生地に切り込みを入れていき、大まかな部分を取り除きます。
その後、塗装面との際に残った細かな生地と、生地を留めている釘(またはホッチキスの芯の長いの)を、ニッパーを使って毟り取っていきます。
文章にしてしまうと簡単そうですが、実はこの作業が結構大変なんです。
釘やホッチキスの芯は、生地をしっかりと留めて固定しているため、かなり深くまで刺さっています。しかも何百本(百何本かもしれませんが)と…。
これを、ニッパーで力強く掴んでは毟り取るを延々と繰り返す為、段々と握力が無くなると同時に掌にはマメができます。
そんな、作業をして生地剥きできたのがコチラ
苦労しただけに綺麗に剥けると気持ちがイイものです。
本当に良い物は、構造からも物の良さが伺えます。
新たな生地が張られて、お客様に喜んで頂けるのが楽しみです。