8月20日 土田麦菜
当時の趣を感じることができる真鍮・鉄製のノブやハンドルは、
アンティーク家具には欠かせない要素のひとつです。
パーツそのものは小さいですが、その家具の魅力を一層引き立てる、
縁の下の力持ち的な存在ですね。
ドロップ型やリング・コイン風、タッセル風、お花を象ったもの、幾何学模様など、
定番ものからユニークなものまで種類は本当に様々です。
数あるハンドルの中で、ひと際個性を放っているのは、やはり顔のかたちシリーズでしょうか。
なんとも哀愁のある表情のものが多いです。
どうしたらこのデザインになったのかと、職人さんを小一時間問いつめたくなるような、
我が目を疑う奇抜な物も中にはありますが、それもアンティークならではの楽しみのひとつだと思います。
その精巧さ、デザイン性、経年の味わいは、どれをとっても現代では作り出せませんから。
ご紹介の取手は全て、店頭にある家具の一部ですので、
ご来店の際は是非そのご尊顔を探して見て下さいね。