GEOGRAPHICA

葡萄②

2016/08/14 | スタッフの日常

8月14日 瀬藤万里絵


なんだか交換日記のようになってしまいますが、
昨日のブログで葡萄について書いていたので、
私もそこに乗っかってみます……

西洋では富の象徴やキリストの血に例えられ、
東洋では多くの実を成すことから子孫繁栄や豊穣の象徴とされ……
古来より世界的に神聖視されていたようです。
絡まる蔦や、独特の葉の形、たわわな実のフォルムのもつ視覚的魅力に加え、特別な力を思わせる葡萄。

実は私も葡萄モチーフに惹かれる1人。
きっかけは確か、神社の門の欄間にあしらわれた、精巧な葡萄の透かし彫りでした。
日本の神話で、日本の国土をお作りになった夫婦神のイザナギとイザナミ。
そのイザナギが、黄泉の国から逃げ帰る際に、追手に投げつけたとされるもののひとつに、葡萄があります。
そのため、日本では魔除けの意味合いも持ち合わせており、
葡萄の欄間の門をくぐる事で身を清められるとか。なんとも便利なアイテムです。
また、お武家の世の中になってからは、葡萄と栗鼠の組み合わせが、
「武道に律す(葡萄に栗鼠)」と通じる語呂合わせから武士に好まれたとも言います。

西でも東でもこれだけ神聖なものとして好まれる葡萄って、凄い……
そんなことを思いながら、今日はおやつにレーズンをつまみたくなったのでした。