7月9日 土田麦菜
先日、渋谷のBunkamuraで開催されている「トワル・ド・ジュイ展」に行ってきました。
トワル・ド・ジュイとは、直訳するとジュイの布という意味で、
17世紀にヴェルサイユ近郊の村″ジュイアンジョザス″で作られた西洋更紗のことを言います。
当時ヨーロッパの人々を魅了した、木版を用いて作るインド更紗から影響を受け、
(ルイ14世による長年のインド更紗輸入・製造・着用!禁止令を乗り越えて)
フランスでも色彩豊かなプリント布地が作られるようになりました。
かのマリーアントワネットも、トワル・ド・ジュイを愛したセレブリティの一人だったようです。
西洋更紗の中でもとりわけ有名なのが、人物、動物、田園風景、神話、歴史的事件などを単色で描いたテキスタイルプリント。
ジェオグラフィカでも度々、チェアーや布シェードで登場しています。
トワルドジュイ=単色のプリントと浅はかにも想像しておりましたが、実際は、
インド更紗のように色鮮やかなボタニカルプリントも数多く生み出し、
我々が愛してやまないウィリアムモリスも多大な影響を受けたと言います。
この展覧会では、当時作られた貴重なタペストリーやプリント生地などを見ることが出来ます。
トワルドジュイの美しい世界。
一見の価値ありです。