3月13日 土田麦菜
マネーショートという映画を見て来ました。
リーマンショックという未曾有の世界的金融危機の裏側で、
その未来をいち早く予測し、逆転劇を成し遂げた男たちのお話です。
まず、冒頭から聞き慣れない金融用語のオンパレードで、
きっと予習をせずに挑んでいたら頭がパンクしていたに違いありません。
サブプライムローン?MBS?CDO?CDS?
アルファベットの羅列に困惑しながらも、なんとか映画に集中。
ただ、劇中でも割と工夫がなされており、字幕での用語解説はもちろんのこと、
実在のティーンアイドルや女優、有名シェフが、料理やカジノに例えて分かりやすく説明してくれます。
俳優たちの役の入れ込み具合も凄まじく、金融・経済というお固い言葉の中に、熱い人間ドラマがありました。
しかし、邦題についた「華麗なる大逆転」というサブタイトルはなんだかピンときませんでした。
なぜなら、見る前からこの映画の結末を誰もが知っているからです。
この金融危機の一番の被害者が誰かと考えると、ラストはやるせなさが胸に残ります。
アカデミー賞脚本賞を受賞したこの作品。
経済に明るい方以外は事前の予習をお勧めします!