6月4日 前川結
先日、現在開催中の展覧会
「ボッティチェリとルネサンス」を観に行き、
私は結局のところ何よりルネサンスの絵画が一番好きなので、
ボッティチェリやその時代の絵画が一堂に会した空間に浸れるのはとても有り難かったです。
遥か数百年前の
同じ人間が生み出したという事実にリアリティを感じられない程、
特質な空気を放つ作品たち。
そういった本物が存在する空間を体感する瞬間が、
私にとっては何よりの幸せです。
どんなものに対しても、いつも思っています。
美術品にしろ家具にしろ、本物であるものに触れる悦びは他のものには代えられない、
本物でないなら代用品など無くて良い。
そしてそれら本物を生み出せる存在はとても貴重で大切です。
そのような大事にしていきたい思想が
段々希薄になっているのではという昨今。
万人に広まらなくても良いから、
根強い理解が定着すれば良いなといつも思っています。