2月18日 渡邊 宣正
先月の事ですが、「フェルメールからのラブレター展」で修復後世界初公開となる、日本初上陸のフェルメールの「手紙を読む青衣の女」を見た。
現存するフェルメールの作品は30数点。その内の7点をこれまでに見た事になりますが、今後どれだけ残りの作品を鑑賞する事ができるのでしょうか。数年前、上野で7~8点まとめて公開された貴重な機会を逃したのが悔やまれます。鑑賞のために海外へ旅行することはないでしょうから、あちらから日本へやって来る事に期待します。
さて、「青衣の女」
ここでも描写は綿密で、構成は単純ですが細かに配慮され、描かれた要素のひとつひとつが手紙を読む女の心情をドラマチックに演出しています。
そして今回は、時代背景、作品自体の調査と研究、そして修復。その内容や結果と修復の技法が詳しく紹介されていましたので、そちらの方にも強く関心してとても興味深く鑑賞する事ができました。