GEOGRAPHICA

映画

2011/11/22 | スタッフの日常

11月22日 山崎早苗

この時期になると、寒さから出掛けるのが億劫になりがちで、
家で映画や本などを見て過ごす機会が多くなります。

今年見た邦画の中で一番好きだったのは、
熊切和嘉監督による、「海炭市叙景」。
佐藤泰志さんの同名小説が原作です。
待望のDVDがリリースされたので、再度見返してみました。

冬の函館を舞台にして繰り広げられるストーリーは、
けして明るいエピソードばかりではないのですが、
何故か見終わったあとに、穏やかであたたかな小さな希望の光が見える、
そんな作品です。
舞台となった函館の街が、登場人物や作品を包み込む全てとともに呼吸しているかのような
美しい映像表現に、強く心が打たれます。

また大きなスクリーンで見たいな~と何度も思えてしまう良作です。