10月1日 前川結
好きな本をご紹介します。
1989年発行赤ずきん実写絵本
素敵なフランスの写真家、サラ・ムーンの切り取る赤ずきん
なんとも愛らしく
美しいけれど真面目にユーモラス。絶妙な調合具合。
童話のモチーフでありながら、普通の街に、現代の少女風であったり、車をオオカミに例えたりとリアリティのある表現で、ストーリーが進むたびに時計の表示があり時系列も分かるという。
単純に見る目にかなり好みな写真たちなのですが、
全体のバランス具合と言いどこを取っても好き!な一冊。
もう一冊。
大好きな酒井駒子さんの絵本。
金曜日の砂糖ちゃん
短編集で、どれもお気に入り。
中でも、上記の赤ずきんになんとなく共通するのが
夜と子どものおはなし
「夜と夜のあいだに」
酒井さんの描く子どもは、本当によく表情を捉えていて、指先だけ見てもかわいい。
でも、深いところはただかわいいだけではないのです。
きっと一度読めばこのかわいらしくも不思議な世界の虜です。