5月14日朝岡工晴
とある家具の引出し裏に押してあったスタンプ。
1899年とあります。
製造に関わった各部門の担当者の名前と、
検品の日付のスタンプのようです。
漠然と、、ですが、職人さんがコツコツと
工房で作っているイメージを思い浮かべてしまいがちですが、
100年以上前とはいえ、この時代はすでに大きな工場を
持っているところが多かったでしょうから、
このように分業で作業効率を計り、
商品管理をしていたことも当然なのでしょう。
それでも引出しの造りは手間が掛かった変わった組み方をしていたりと、
さりげなく技を決めている所など、
合理化されていた中でも、未だ職人の手仕事が残っています。
なにか職人の意地をみせられたような気がして面白い。
そのようなしっかりとした技術で作られた家具は、
若干の調整の後、当時の雰囲気そのままに店頭に並んでいます。