GEOGRAPHICA

 

2011/03/27 | スタッフの日常

3月27日 朝岡工晴

復興までの長い道のり。

近い将来プレハブ等の仮説住宅が作られ始めるでしょう。
しかしそれまでの間、
被災者の方々の多くは、避難所での生活を強いられます。

食料や生活物資を始め、あらゆる支援が必要とされ、
それを続けて行く事が求められます。
そんな中、ほんのちょっと先を見据えた支援の動きがあるようです。

近い記憶では、ハイチの災害での仮設住宅などで活動された
建築家 板茂氏の災害支援緊急プロジェクト。
報道等でご存知の方も多いと思います。
東北地方太平洋沖地震 緊急プロジェクト

何処でも手に入る材料で、誰でも簡単に組み立て/解体が出来る。

専門家ではなくとも、
一枚の間仕切りが生む安心感というものは、
人間の心理として非常に良く理解出来ます。

今後も続くであろう、重度のストレスを抱えながら暮らす方々にとって、
心身の問題の軽減/緩和に繋がり、
その後までに及ぼす効果は、計り知れないものだと 
想像するに難しくありません。


建築の本来の在り方、建築の持つ力
建築家が果たす役割ということをこれまでの活動で示してくれています。

だから このプロジェクトに寄せる期待は大きく、
復興が進むまでの間、
少しでも多くの被災者の方々のケアに役立って欲しいと願っています。