5月14日 渡邊 宣正
伊香保の黄金の湯は
それはそれは気持ちの良いお湯でした
このところの陽気に気を許して
すっかり無防備で薄着
山の雨に震えてしまいましたが
石階段はしっとりと
霧につつまれて世界がこの温泉街だけのようでした
転校した小学校で私に付いたあだ名は まんじゅうでした
「わたなべ君は色が白くてふっくらつやつやで、おまんじゅうみたいね。」
そんな事を先生に言われて以来
高校卒業までずっと一緒だった同級生にはまんじゅうと呼ばれた私です
子供の頃はぽちゃぽちゃで可愛かったんである
伊香保が発祥という湯の花饅頭 温泉饅頭は黄金の色
それを考案したお店は石階段の一番上に
趣きある店構えと優しい笑顔がありました
誇りと自信または潔さ 時間を重ねてもなお成長を維持する事の偉大さを感じました