4月20日 渡邊 宣正
目黒区美術館にて開催されている「エミール・ガレの生きた時代」
初日に行われた内覧会に参加させていただきました。
アール・ヌーヴォーを代表するフランスのガラス・陶器・家具の作家でデザイナー、ディレクター、そして経営者であるガレの時代と背景。影響された異国の美と感性を展示から見て取ることができる機会となりましたし、日本の文物や植物などの知識や感性を、高島北海との交流によって得た事は初めて知りました。
今回の展示品の中で、ガレの作品以上に私が注目関心したのは、アール・ヌーヴォー、ガレの成功に影響された家具職人、ルイ・マジョレルのダイニングセットでした。
影響を受けて消化し、独自の技法を用い作品を製作して、そのスタイルを確立した事に感銘しました。
影響なのか、真似なのか、盗用か。
芸術のみならず、製品が溢れる現代においては時に大きな問題にもなりましょうが、
要は敬意の有る無しか。