10月15日 山下美文
こちらのチェアですが、1860年代 ヴィクトリアン様式の物です。作られてから150年程経っています、、、。日本史を調べたら1860年は勝海舟が咸臨丸でアメリカに渡った年とありました、、。修復の仕事を始めて20年程経ちますが、このクラスになると、私など青二才で印籠をつき付けられた感じで恐れ多くもと言う態度にて修復に臨まなければなりません。
木工の修復が終了したものです。パーツを分解、締め直し、折れのあった部分はカップリングと言う方法で修復されています。また内部で最終的に見えなくなるのですが、ちゃんと普通に椅子として使用できるように角木でしっかり強度もだしてあります。(木工担当 知識周)
塗装の修復が終了したものです。シェラックニスにて仕上げ。ローズウッドの色合いがとても良く、背もたれのバルーンバックのラインも非常に美しいです。(塗装 山下)
こちら本体価格¥68.250-ですが個人的には物の良さから言うとかなり安いのではないかと思っております。修復をして愛着が出たのかも知れませんが、、、。シート張り後、また画像をアップします。
ちなみに、こちらのチェアはすでに御売約となっております。また修復の内容は全てお客様にもご説明してあります。