8月26日 朝岡工晴
仕事の帰り道。いつものように裏の住宅地を走っていると、
前方にもそもそ動く影がありました。
あちこちで良く見かけるネコ達の中の一匹のようです。
いつもなら近づいて行くと、ライトに一瞬身を硬め、
猛ダッシュで建物の陰に逃げ込むのですが、その日は違いました。
おしり見せながらのそのそと先を歩いています。
そのネコが道を横切り始めたときに、なにか違和感を感じました。
ちょっと大きい?ネコじゃない。犬でもない、、、
その横顔を見ていてはっとしました。 狸です。タヌキ。
空き地の草むらに入るときにこちらを振り返ったその顔は
まぎれもなく 狸のそれでした。意外と丸々としています。
人を見て逃げようとせず、堂々としていますが
飼いダヌキとはあまり聞かないし、首輪してるようには見えないし
他の珍しい生き物だったとしたら、、このままどうしていいやら、
空き地の前で動けなくなっていました。
こんなときは通報しなきゃいけないんだっけ?
前々回登場した近所の頼りない青い制服の人で大丈夫なのか?
いや名誉挽回のチャンスを与えてもいいのでは
そんなことを考えた一瞬の間に、それは隣の家の塀の間に入り込んだのか
見えなくなり、辺りの草むらが不自然に揺れていました。
田舎に住んでいた頃でさえ、イタチすら見た事ないのに
住宅地の真ん中で野生(と思われる)のタヌキに遭遇するとは。。。
しかし自分の想像していない物に急に出くわすと
何にも出来ないものですね。 ただ見てるだけ。
捕まえたら、夕方のニュースとか出ちゃうんだろうか。
目黒の家具屋店員 タヌキに噛み付かれる!!とか
エサまいておこう。