7月9日 朝岡工晴
先日、還暦超えバンドの、ライブ映像を観始めたところで
彼らの立ち姿は、ROCKER のそれだなあなどと と思っていると
ふいに、先日この世を去った その人 のことが頭をよぎりました。
過去の映像が沢山流され
それらをあまりにフラットに観てしまったからなのか
驚きや悲しみよりも、その身のこなし、
音楽性の好き嫌いのことでもなく、動きが止まる一瞬。
全身に神経が行き渡って、武道でいえば 型 のようなもの??
そんなことにいまさら感心していました。
賞賛と感謝の言葉の数々、魅せることへのあくなき探究心。
才能の裏にある緻密な計算と努力。
一昔前なら何かのサブタイトルになりそう。
悲報のニュース映像を、ただ観ていただけなのに
ようやく本質を理解出来た(様な)気分になりました。
皮肉な話です。
突然そんな事を考え始めたせいで、
そのバンドのライブ映像も曲も全く入ってこなくなり
すっかり観る気が失せて、途中でやめてしまいました。