5月9日 萩谷優
「ううぃーあざちゃんぴょんまふれーえん」、、、
気のせいだろうか惰眠を貪る僕の耳に今うぃーあざちゃんぴょんとのドア及び壁の存在を感じさせないご無礼なばかりの大音声が聞こえた気がしたが、、、枕元の時計を見ると現在時刻はAM6:00を少し過ぎたところ、まだ早朝と言って差し支えない時間だ
「うぃーきぽふぁいてぃんてぃでぃえーん」
うーんこれは間違いなく、聞いた事のある洋楽ランキングベスト10(独断かつソース無し)に入るあれ、あれだ、かなり舌っ足らずながらとても気持ち良さそうである、まさか拳までは突き上げていないだろうな、、
「うぃーあーざちゃんぴょん、うぃーあーざちゃんぴょん」
この春から放課後に通い始めている学童保育でそれを歌っているらしいということはうっすらと聞いていたが本当だったのか、、しかしもう少し遠慮気味にご発声頂きたい。
「のーたいふぉるーざ、こうぃーあーざちゃんぴょん、、」
端的に言って迷惑である。まだ起きる時間ではないし第一、声がデカ過ぎるのだ。がしかし子供の成長を促す上でそれ相応の忍耐が必要な事も事実であり、ここは「うるさい、何時だと思ってんだ、近所迷惑だろ」といった常識的な小言をグッと堪える事にする。
「、、、(じゃっじゃーん)おーだわー」
うんうん終わったか、終わってみるとなかなか良かったぞ。まあ考えてもみよ、教わった歌のおさらいをするなぞ非常に前向きな行いではないか、むしろ褒めてやるべきである。今度どうしようもなく暇な時に本物が歌っている映像でも見せてやろうか、よしよし、さてもう一眠り、昨日は遅かったから疲れてい、、、
「、、うううぃーあざちゃーんぴょーんまふれーええん」
続くんかいっっっっっ!!!!
と3回繰り返された挙げ句ジャンピングボディプレス(ツイン)を食らって「ぐえっ」と起きる羽目になったのでした。平和な日常である。