3月9日 井出次郎
上の画像の椅子は、バルーンバックチェアといい、名前通り背もたれがバルーンの様な形状をしています。
お店に投入する為に今回作業を進めています。こちらの作業を一部見て戴こうと思います。
前脚の塗装前の状態です。まず、全体の磨きからはじめます。
表面の汚れや塗面を綺麗にします。
このようなマホガニーの椅子は曲線を綺麗に見せる為に、木材の特徴を引き出す塗装が必要となります。
磨いていくと表面のホコリや、劣化した塗装の一部など浮き上がってきます。
エアーでよく吹き飛ばして、オイルステインを入れ、よく拭き取ります。
傷の色落ちや部分的な色ムラを、顔料を使って細い筆などでリタッチします。
ニスを入れていきます。刷毛ムラやニスのかすれに注意をして、曲線のラインが綺麗に出せる様に均一な量を塗って光沢を出します。
塗装後です。先程の脚と見比べてみて下さい。
そして、現在シート張りの作業中です。張り上がりましたら店頭でご覧戴けます。
家具は材質や形状によって、光沢など見え方が変わってきます。
是非見比べてみて下さい、発見があると思いますよ。