2月9日 駒田宜之
今回は、ベントウッドアームチェアを紹介します。
基本的には、座面は接着がゆるくなっていたり、エンボスが曲がってついているので外します。
次に、強度の必要な箇所を端金を使って圧締します。この際座面の向きが真っ直ぐになるように細心の注意を払います。
また、ベントウッドチェアのような曲げ木は、テンションのかかっている所から木繊維の剥離が始まり、ささくれが出来やすいので、曲がっている箇所も同時にチェックします。
最後に、ささくれの処理、水平等をチェックして木工作業は終了です。
この商品は、コンディションも良好でしたが、この段階で修復できたことで椅子としての寿命が長くなったと思います。
早めのメンテナンスが、家具と長く付き合っていく秘訣だと実感する一品でした。