12月6日 宮土麻衣子
わたしはよく転んでいた。
子供の頃は内股だったので歩いては自分の脚につまづき、走っては転ぶ。ちょっと“イタイ”感じの子だった。運動会の様子を写した8ミリ(ビデオぢゃぁない.....)を見ると、いつでも地面と睨めっこ。エラい事になっていた。
不憫に思った母は小学校へ入ったある日、私の内股を矯正しようと、『学校からの帰ってくるとき、○○さんのお家を曲がったところから、がに股で歩いて帰っていらっしゃい。』と、私に指令を飛ばしてきた。
子供は素直。訳もわからず毎日がに股で歩いてお家へ帰っていた。
内股歩きの子供の私が、がに股で歩くというのは容易な事ではなく、全神経が両足に集中する。一生懸命つま先を開いて歩くものだから、気がつくと両腕まで外を向いてしまっている。それは子供ながらにちょっとハズカシイものだった。『へぇ~。だから、○○さんのお家曲がったところから。って言ったんだネ。』と妙な納得をしながら続ける事数ヵ月。毎日の訓練の成果はきちんと出て、X脚の内股歩きとおさらば。
なのに.....それでもなおよく転ぶ。なんでだ?